私が本を好きになった理由

昭和56年、私は失意、貧乏のドン底にいました。18齢でした。名古屋市中区の裕福な材木屋に生まれ、幼・小・中と何不自由なく暮らしていました。たいていの欲しいものは買ってもらうことができ、今思えば幸せな時代をすごしていたというわけです。

ところが某私立高校1年生、16齢の時、父の家業である材木、建築業が不渡り手形にあって、すべての土地、家をはじめとする財産を失うことになりました。まさに天国から地獄へ落ちたわけです。この時、生まれて初めて、貧しさを知りました。また元々、夫婦仲の悪かった両親は、この機会に別れることになりました。母方へついて行った私は、2人の弟、妹と共に人生の苦労というものを味わうようになったわけです。

ただ、お陰様で高校は奨学金、専門学校はアルバイトという形で卒業することができました。

専門学校1年生の頃、周りの友人が青春を謳歌している頃、私は、朝から夜遅くまで学業の時間以外は、アルバイトに没頭していました。正直、皆がうらやましかったです。

その様な中、ある本屋で、私の腐りかけていた心に、一筋の光を与えてくれる本との出会いがありました。それは松下幸之助さんの「道をひらく」「物の見方、考え方」「指導者の条件」という本でした。その時、松下幸之助さんの幼少の頃の人生と自分の人生と比べたら、どんなに自分が幸せなことか初めて気付かされました。その時の心境は、この本と出合っただけで「もう死んでもよい、人生満足!」とまで思う程、涙あふれる電撃的な感情をいだきました。その後、私は幸之助さんの本をはじめ、本田宗一郎さん、その他多数の経営者の本を読ませていただき、人生を生きていく上で、大きな勇気を得ることができました。

まさに本によって心が救われたわけです。

その後、自分で独立、結婚し、様々なカテゴリーの本と出合い、人生の危機に陥った時など本当に「本」には助けてもらったという感覚があり感謝いっぱいです。

人は、それぞれ様々な生き方の立ち位置が、あると思いますが、良い本は心の癒し、栄養になるものだと心の底から思います。

その後の人生も仕事、そして男女関係、夫婦関係をはじめとする人間関係もいろいろありましたが、48齢になった今、お陰様で転機においては、素晴らしい本、メンターによって何とか無事に歩んで来られました。

本には、先人の知識そして知恵が存分につまっています。読書するということは、人生を楽しく豊かに生きていくうえでの大切な心の羅針盤の一つになると思います。

2010年08月26日
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